『見たことない仕事、見に行こう』。仕事旅行 まだまだ開催しています。

昨年からはじめた「仕事旅行 里山にある小さな民間図書館 館長になる旅 」

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『見たことない仕事を見に行こう。』をテーマに、「仕事旅行」のサイトには様々なお仕事体験が紹介されています。農家、ゲストハウス、住職、探偵…普段生活している中ではなかなか出会わなかったり、身近にない仕事を体験を通し知ることができるとあって、日々多くの方利用されています。

その中の一つとして、「民間図書館 館長になる旅。」があります。体験をはじめた当初は「申込み、あるかなぁ」と心配でしたが、数ある体験の中から選んでくださり、わざわざ遠くから足を運んで下さる方がいて、少しずつですが続けてきてよかった、と思います。

 

世の中にはたくさんの仕事があります。仕事の内容も、働き方も人それぞれなのに、学校を卒業して就職すると、他の仕事を知る機会はほとんどありません。気が付けば、日々の仕事に追われてしまい、会社と家の往復になっている人もいるでしょう。もしかしたら自分にあった仕事が他にもあるかもしれない、と思っても、他の仕事を知る機会は少なく、また、転職が必ずしもうまくいくとも限りません。世の中は便利になり、ほしい情報はネットの世界から簡単に見つけられるようになりました。しかし、パソコンの画面に出てくる情報は、どこかリアリティがなく、自分の暮らしの大半を占める仕事を選ぶのには、心もとないことが多いような気もします。そう考えると、今いる現状から抜け出すきっかけが、実は、あるようでないのかもしれません。

 

この体験をはじめようと思ったきっかけは、そんな、悶々と悩んでいる方の背中を少しでも押してあげるお手伝いができないかと思ったからでした。毎日会社に行くことがすべてではない、好きなことをしながら自分で暮らしをつくってもいいじゃない。正社員とかアルバイトとか雇用形態がどう、とかではなくて、自分の目的ややりたいことで仕事を選んでもいいじゃない。安定した収入や将来の保証がなくても、今を大事に大切にしてもいいじゃない。社会の型に押し込められるのではなくて、自分のものさしで、自分の基準を決めてもいいじゃない。

 

社会のレールの上を走っていた私が、一歩踏み出して違った道を進むことを決め、見知らぬ土地にやってきてシェアハウスや図書館を立ち上げたことが、誰かの役に立てばいいなと、そんなことを思ったのです。図書館をはじめたことは、いろいろなことの積み重ねと偶然の出会いでしかないかもしれなけれど、その時々で何を思い、何を選んで来たのか、そんな経験が参考になればと思いました。

 

実際参加される方は、「本が好きでそれにまつわることができないか考えています。」「自分で図書館をはじめたいと思っています。」と参加される方が多く、中には図書館司書の方もいました。「地方での活動に興味があります」という方もいました。それぞれ参加動機はバラバラなのですが、不思議なことによくよく聞いてみると、皆さんが言われることがありました。「今と、これからを変えるきっかけを探しに来ました」と。

 

同じお話をしても受け取り方は人それぞれ違うもの。図書館の立ち上げから仕組みづくりについて興味を持つ方もいれば、いなかでの暮らしや働き方について興味を持つ方もいる。図書館で取り組んでいることが今の仕事の課題の解決策になったり、ヒントになったという人もいました。どんなお話をしてもそれぞれ受け取るものがあるようで、緊張していた皆さんが、最後には笑顔で穏やかな顔で帰られていくことがとてもうれしいことでもあります。

 

今まで参加してくださった16名の方のおひとりおひとりの記録はとても大切なものになりました。

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これから、どんな人とまた出会えるかな。今後も定期的に開催をしていきます。「本」に興味がある方も、「図書館」が好きな方も、「いなか暮らしと新しい仕事」に挑戦したい方も、申込みお待ちしています。

「仕事旅行 里山にある小さな民間図書館 館長になる旅 」

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