9/4(日)今日の図書館

9月になりました。台風も通りすぎ少し落ち着いてきたこの頃。市内の田んぼも稲刈りが終わり、すっかり秋の景色です。残暑が厳しそうですが、少しずつ過ごしやすくなりそうですね。

先日の台風で、図書館看板が一つ飛んでいってしまいました。

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本日、日曜日も開けているのでご安心くださいね。

さて、最近、一冊の本を買いました。「青春18きっぷ」ポスター紀行」。タイトル通り、歴代のポスターを紹介した写真集です。

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「青春18きっぷ」は毎年、春、夏、冬の3回JRから発売されている、乗り放題の切符。

5回分の乗り放題の切符がセットになっていて、一人で5日間使うもよし、5人で一緒に1日使うもよし、期間内であれば使い方は様々です。

毎年、きっぷの発売季節になると駅に告知のポスターがはられ、その写真共に添えられた言葉を見ていると、吸い込まれるように「旅に行きたい」と思ったものです。お金はないけれど時間があった学生時代、とてもお世話になりました。

社会人になって、日々の忙しさに追われるようになってしまってから、いつしか気にしてみることもなくなってしまったのですが、ある日、このポスターが目に入りました。ちょうど、社会人になって5年目、いろいろなことが落ち着き、一方でモヤモヤしたものを抱えはじめていたころでした。何かが違う。でもはっきりとしたことはわからない、そんな思いを抱えて居た時、そうだ、私、旅が好きだった、と、そのポスターが気づかせてくれました。

それから、1か月、少し長めの夏休みをもらって数年ぶりに「青春18きっぷ」で旅に出ました。万博公園に行ってみる。フェリー泊をしてみる。軍艦島に行ってみる。小さな民宿に泊まる。桜島を見に行く。お世話になった上司に会いに行く。自分のやりたかったことをめいいっぱい詰め込んだ1週間。時間に追われていた日々を少しだけお休みして、ゆっくり電車にゆられていると、かつて自分がワクワクしていたことや、夢中になっていたこと、胸を張って好きだと言えることがなんだったのかが蘇ってきました。当時の私には、そんな思いがすっぽりと抜けてしまっていて、すっかり忘れてしまっていたのです。

そうだ、私、この自然がいっぱいの景色に囲まれた暮らしがしたかったんだ。終わりがある期間限定の旅ではなくて、ずっと続いていく日常にしたかったんだ。モヤモヤしていたものが晴れた瞬間でした。

そう、その旅は、今の暮らしに続く最初の一歩だったのです。

この本のページをめくりながらそんなことを思い出しました。

旅っていいものですね。

本日から図書館に置いてあります。よければそんな青春の1ページを思い出してみてはいかがでしょうか。

 

本日はお野菜の販売はお休みです。本日、2階は貸切のため14時~16時の間ご利用いただけません。

※9月25日(日)は臨時休館いたします。

 

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