「変わっていくこと」と、「変わらないこと」


5月になりました。ゴールデンウィークは、いつものならば1年の中でもとてもにぎやかになる時期なのだけど、今年はとても静かでした。

図書館をお休みしていたということもあるけれど、この状況で営業をお休みしたお店さんも多く、またイベントも中止とあって、人の動きもほとんどなく、今まで経験したことがない状況。

それでも、いいお天気の日には、田植えの景色があちこちで見られました。
田植え機に乗って、田植えをする人。軽トラから苗を運ぶ人。
苗箱をいっぱい積んだ軽トラが列をなして走っている景色も「いつもどおり」。

世の中が大きく変わってしまったけれど、ここには毎年変わらない景色がありました。

1週間の天気予報とにらめっこしながら、「明日は天気がいいから、一気に田植えをしてしまおう」、とか「雨が降りそうだから急いでやろう」とか。
農家の友人に会うと決まって「田植えの状況はどう?」と、聞く。

図書館のあるお隣さんは、年に一度、親戚の方が集まって、みんなで田植えが恒例行事。
今年も変わらず、にぎやかな声が聞こえました。

テレビをつければ、連日同じ報道ばかり。ネットのニュースを追いかけても気が滅入ってしまいます。

それでも、ふと外を眺めてみると、白やピンクのつつじの花が咲き、うぐいすの声が聞こえる。梅の実も少しずつ大きくなって、変わらず季節が変わっていくのです。
あ、自然っていろんな意味で偉大だなぁなんて、そんなことを思います。

私達のとっての「当たり前」が大きく変わるかもしれないけれど、変わらずある「当たり前」もちゃんとある。

そんなことを思いながら、過ごす毎日です。

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「星空の小さな図書館」は、しばらくの間、お休みします。 今、本を借りられている方の返却は、いつでも構いません。返却期限は気にせずにそのまま読書をゆっくりお楽しみください。

仕事旅行


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